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仙台市動物管理センター主催講演会「被災者とともに歩むペットロスケア」より.7 <まとめ>

深い愛情を注ぎ、絆を深め合い、共に暮らした伴侶動物を失った時、
心が痛まないはずがありません。


愛が深ければ深いほど、
絆が強ければ強いほど、
そして、共に暮らした時間が長ければ長いほど、
その痛みは、とてもとても大きいものなのだと思います。


伴侶動物を失った時の悲しみ、苦しみの、あまりの大きさに、自分自身が戸惑いを感じ、
それらに対して、周囲が理解を示さないという事実が、
伴侶動物を失った方の苦痛を、さらに大きくするのだ、と耳にした事があります。


周囲の理解を得られないがために、
肉親や身近な人ではなく、
動物を亡くした事で、こんなにもつらい想いにかられる自分は異常なのではないかと
自分を責めてしまうためだと言います。


悠崎仁先生のお話から、
伴侶動物を失った時、私たちには、精神的に大きな苦痛が伴うこと、
人によっては、体調にも影響を及ぼす場合があることがわかりました。


そしてそれらの事は、決して、異常な事、とされるものではなく、
伴侶動物を心から愛していたが故に起こる、当たり前の反応であることもわかりました。



心理学的に言う『喪の作業』『悲嘆』などを克服しながら
私たちは少しずつ、伴侶動物が亡くなった事を心で受け止め、
伴侶動物がいなくなってしまった生活を受け入れることができるようになることも
理解できたように思います。


完全にもとの生活に戻ることはないでしょう。
大切な存在がいなくなってしまうのですから。
伴侶動物が亡くなったことを受け入れられた、その時、
心の中に「家」を移した伴侶動物との新しい暮らしを始めることができるのだろうと
思いました。







心の底から、とてもとても大好きだった茶トラの たま を亡くし、
今になって考えられるのは、
たまを看取ってあげられてよかった、ということです。


長い年月を経て、ようやくようやく、そう思えるようになりました。


考えるだけで、つらくて、悲しくて、胸が張り裂けそうに痛むことではありますが、
いつの日か、現在の相棒として共に暮らしてくれているうめちゃん、ももちゃんを
送らなければならない日が、必ずやってくるでしょう。


その時には、看取ることができることを、
有り難いこと、しあわせであることを自分に言い聞かせ、
「ちょっとだけさよならね。また会おうね」と
できるなら、笑顔で送り出してあげたいと思っています。


私自身にだって、いつ、何が起こるかわからないわけですから、
彼らより一日でも長生きして、彼らの最期を看取ってあげられることは、
とても大きなしあわせなのだと思うのです。






つい先日、共に暮らした犬さんを天国に送り出したばかりだという方と
お話をする機会がありました。


治療法のない病とたたかっていた、という犬さん。
自力で動くこともままならなかったけれど、
穏やかな毎日を過ごしてくれていたそうです。


迎えた最後の日。
それはちょうど、その方のお仕事はお休みの日でした。


いつものように楽しい時間を過ごし、おいしいごはんをお腹いっぱいに食べた後、
静かに静かに、まったく苦しむことなく、息を引き取ったそうです。


その方はおっしゃいます。
「できることは、すべてしてあげたから、後悔は少しもないんです」


とても素晴らしくて、とてもうらやましい事だと思いました。
人生の大切なパートナーである伴侶動物を見送った時、後悔はないと思えること。
とても立派で、とても理想的なことではないでしょうか。


できるなら後悔を残さないよう、後悔が少しでも少ないよう、
相棒猫であるうめちゃん、ももちゃんとの毎日を、大事に大事に過ごしたいー。
改めて、強く、そう思っています。



■ 仙台市動物管理センター主催講演会
「被災者とともに歩むペットロスケア」より.1 <愛着について>


■仙台市動物管理センター主催講演会
「被災者とともに歩むペットロスケア」より.2 <依存について>


■仙台市動物管理センター主催講演会
「被災者とともに歩むペットロスケア」より.3 <ペットロスとは>


■仙台市動物管理センター主催講演会
「被災者とともに歩むペットロスケア」より.4 <喪の作業>


■仙台市動物管理センター主催講演会
「被災者とともに歩むペットロスケア」より.5 <喪の作業の課題>


■仙台市動物管理センター主催講演会
「被災者とともに歩むペットロスケア」より.6 <悲嘆>







今日も最後までお付き合いくださいまして、ありがとうございます。
猫さんと皆様との毎日が、しあわせに満ちた輝かしいものでありますように。
キャットシッター猫屋敷・鈴木美由起


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愛犬さん、愛猫さんのための、手作りごはんセミナー/入門編を開催のお知らせ

ペット食育協会(R)上級指導士として、
「愛犬・愛猫のための手づくりごはんセミナー/入門編」を開催致します。

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■受講費/3,500円(消費税・テキスト代込)

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■詳細は http://cs.nekoyashiki.jp/をご覧ください。

全国各地で「ペット食育協会(R)」の指導士が
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仙台市動物管理センター主催講演会「被災者とともに歩むペットロスケア」より.7 <まとめ>_d0165160_10233026.jpg
うめちゃん、ももちゃんとの出会いを綴った「相棒猫日記」はこちらです。
ぜひご覧ください。

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仙台市動物管理センター主催講演会「被災者とともに歩むペットロスケア」より.7 <まとめ>_d0165160_10265194.jpg猫さんと人の快適としあわせのために。
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仙台市動物管理センター主催講演会「被災者とともに歩むペットロスケア」より.7 <まとめ>_d0165160_10294120.jpg
仙台の、猫専門のペットシッター「キャットシッター猫屋敷」のページです。

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by ilove_nekoyashiki | 2011-10-10 12:23 | 講演会・講習会
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